2017年04月09日
再生・復活 u.s army service shoes type1 all sole

昨年の今頃にヤフオクでめちゃくちゃ安く購入した、サーヴィスシューズタイプ1を修理に出して復活させました。
写真は修理から帰ってきた状態です。
ここで修理前の状態からご紹介



片方のソールがはがれて破損(これが原因で安かったです。)
踵のすれもありますが、もう片方のソールも糸が切れるくらい磨り減っています。
こうなってる状態のものを好き好んで買う人がいるのかなと思う人もいるだろうし、接着剤でくっ付けて直ったようにする人もいると思いますが、
自分は
「直して使いたい、ただし当時の雰囲気を維持し当時と同じ技術で再生したい」という目標を立てました。
80年も前の靴を専門的に直せるお店が見つかるまでそう時間はかかりませんでした。
旧ドイツ軍をやっている友人から良く靴を直しに出しているお店を紹介させていただきました。
そのお店にした決め手は、国内のWWⅡのドイツ軍のレプリカブーツを全てばらして、実物同様に形状、作り、仕様を再生させてしまったものを見せていただいたのがきっかけです。
実際お店に靴をお渡しする前に、事前にサーヴィスシューズタイプ1について、海外のコレクターや装備を紹介しているサイトを調べ、資料にまとめました。ドイツ軍のレプリカブーツを直した友人も同様なことをしていたので、どこをどう直したいのか、具体的に伝えることで、より当時の雰囲気に近づけます。
直し屋さんから言われたことは
今でも穿けて維持できるように直すことが第一
当時の技術ではなく、今の技術でどこまで当時の状態に直せるか
直すのが難しい点(実際はちゃんと当時の状態に合わせて直っていました)
①ソールの側面加工
ここの部分は今の靴には見られない加工で、まっすぐ垂直になってるのがほとんどですが、当時の靴には外側に向かって斜めに加工されていました。修理前のソールは、以前の持ち主が穿いていたためかなり斜めになっていました。
修理していただいた際は、以前の持ち主が穿いてた状態に戻すのではなく、持ち主が穿く前の状態、工場から卸したての状態をイメージして
加工していただきました。

②ソールを固定する縫い糸のホールの感覚と糸のテンション
比較対象が良くありませんがわかりやすく説明いたします。
中田のレプリカと比較すると糸を通すホールの感覚は2~3mmくらいの差があります。
オリジナルはホールの感覚が約2.5mmほどで、縫い糸の強さも中田のと比べるとオリジナルはしっかる縫われています。
当時はこちらの縫いも専用の機械で縫われていたらしいですが、今回は直し屋さんの手作業で縫っていただきました。
踵はもちろんオリジナルなんて手に入りませんので、今のものを使用しました。
当時の雰囲気を壊さないようにヴィンテージ風に

刻印は付けられませんが靴の中に刻印が残っているので、サイズ等は確認できます。
たかがソールごときと思う方もいらっしゃると思いますが、靴全体にかかってくる問題ですね。地面に接する重要な部分。あくまでもオリジナルの靴ですから。
直す前のパーツは返していただきました。

カビと傷みがひどいですが、資料として残してあります。
また靴直し屋さんから、メンテナンス方法や管理のしかたについてもたくさんのアドバイスや指導をいただき、大変満足でした。
今回の再生復活は100%の満足です。
次は中田のサービスシューズをタイプ1に改造しようと計画してるので、出来たら報告します。

Posted by Pvt.あべべ at 13:42│Comments(0)
│衣類(ジャケット・パンツ)
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