2021年02月03日

レストア MGC トンプソン M1921 ②

レストア MGC  トンプソン M1921 ②
レストア MGC  トンプソン M1921 ②

前回の続き

前回は中古ジャンク品で購入したMGCトンプソンM1921を錆と塗装を剥がして、ブラックスチールスプレーで再塗装し、中のボルトとスプリングもキレイにして、レストアをしてみました。と一連の流れをざっと紹介しました。

仕上がり具合は上図のような仕上がりです。
一般人ができる範囲内での技量でおこなったので、イマイチな部分もありますが、これはこれで。
パーカライジング加工ができたら理想ですけどね。


さてさて、今回は本体とマガジンをきれいできましたので、発火までの流れを紹介したいところですが、
そもそもこの「MGCトンプソンM1921 ミリタリータイプ」は、M1928?M1928A1?と、いう方々がわりと多いので、英語でか書かれた資料を読んでトンプソンサブマシンガンについて調べまして、MGCのトンプソンはどれに当たるのかを紹介させていただきます。

初期のトンプソンといえば、シカゴタイプライターというあだ名がつきます。
これは初期のトンプソンの発射音の特徴からつけられたあだ名です。皆さんご存じですよね~なので省きます。
M1921は毎分800発の速さ

で「MGC トンプソン M1921」 のスプリングはこのシカゴタイプライターといわれるタイプのトンプソンとほぼ同じバネの大きさをしています。

アメリカ軍に採用されたM1928は外装はハンドグリップが水平式に代わり、中のスプリングが弱くなりというよりも正確にねらって撃てるようにするために発射速度が抑えられました。スプリングの大きさはシカゴタイプライターのもと比較しても細い印象です。M1928は毎分720発に落とされています。
YoutubeにM1921とM1928の比較動画かあるのでご紹介いたします。
https://www.youtube.com/watch?v=pjhQ5hVkfVI&t=326s

ボルトの重さ自体もM1921は約625g M1928は約740gとおおよそ100gほど重くなっています。

結果的にM1928とM1928Aは発射速度の減速と水平式のハンドガードの採用とボックスマガジンを奨励しました。

ドラムマガジンも初期のころは携帯していましたが、斥候や夜間の見回りの際はガチャガチャ音がするので携帯するのには不向きだったそうです。あと重い。1942年12~1943年12月のガ島戦での米陸軍ではドラムマガジンもボックスマガジンの両方が確認できますね

結論を言うと MGCのトンプソンのミリタリータイプと呼ばれているものは

外装はM1928もしくはM1928A1ですがボルトの特徴はM1921になるので
ハンドグリップさえ変えてしまえばどちらにでもできてしまうっていう感じですね。

「中身もちゃんとM1928トンプソンサブマシンガンにしたい場合は、中のスプリングも変更しないと」 っていうことですね。

モデルガンとはいえ中の仕組みも実物とどう違うのか相互理解したほうが妥協ができるというか
実物はこういうものっていう理解ができますね。

ちなみにMGCトンプソンのバットプレートは実際のものとは大きく異なります。










Posted by Pvt.あべべ at 21:50│Comments(0)
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